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アリストと2JZ-GTEに関するまとめブログ

ブレーキに関して_02

ブレーキシステムを構築する

ブレーキシステムの強化は、安全かつ迅速な走行に欠かせない要素です。スポーツ走行においては、ブレーキの強化が重要です。自動車は非常に重いため、急激な減速によりブレーキシステムに大きな負荷がかかります。ブレーキはタイヤの回転エネルギーを摩擦によって熱エネルギーに変換し、油圧式ブレーキではブレーキペダルを踏むことでローターにブレーキパッドを押し付けます。スポーツ走行では、ブレーキの使用により非常に高い熱が発生することがあります。純正ブレーキは一般的な使用に適しており、パワーアップしたクルマでスポーツ走行を行う場合には、適切な温度範囲に耐えるブレーキシステムを構築する必要があります。これには、高温に耐えるスポーツパッドへの交換やローターやキャリパーの大型化が含まれます。web option

ローターとフルード

ブレーキシステムの重要な部分であるディスクローターには、熱エネルギーを蓄積・放射する役割があります。スポーツカーでは、高い放熱性と安定した制動力のためにディスクブレーキが積極的に採用されています。ローターはキャリパーに押し出されたパッドと接触し、運動エネルギーを摩擦による熱エネルギーに変換して制動力を発揮します。 ブレーキチューニングで重要なのは、スポーツタイプのブレーキパッドを使用することです。しかし、高い制動力を引き出すためには、ブレーキローターの選択も重要です。 ディスクブレーキシステムは、パッドとローターが摩擦を生じて運動エネルギーを熱エネルギーに変換して制動力を発生させる仕組みです。ローターは摩擦によって生まれた熱エネルギーを受け止め、蓄積・放熱する役割を果たします。ローターの状態が悪いと、本来の性能が発揮できなくなります。 ローターにはソリッドタイプとベンチレーテッドタイプの2種類があります。スポーツカーでは、効率的に熱エネルギーを放出するベンチレーテッドタイプが一般的です。ローターのフィン形状はストレートタイプが主流で、フィンの本数が多いほど剛性が高く、本数が少ないほど軽量になります。

ローター側面には摩耗限界値が刻まれている。「MIN TH 17MM」という表記は、厚み17mmまでに交換という意味合いだ。スリット入りローターを使用しているなら、スリットの消えかけが摩耗限界値付近となるため、ローターの交換時期を判断しやすい。web option

摩擦係数を引き上げろ

ローターに刻まれたスリットは、制動力向上を目的とした加工です。逆回転スリットは、パッド表面を削ることで高い摩擦係数を得ることができますが、その代わりにパッドの摩耗も進みます。また、スリットはブレーキ時に発生するガスやダストを排出する効果も高めます。web option