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アリストと2JZ-GTEに関するまとめブログ

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概要
トヨタ アリスト(ARISTO)は、トヨタ自動車が1991年から2005年まで製造・販売していたセダン型高級乗用車(Eセグメント)である。製造1997年8月(平成9年8月)~2004年12月(平成16年12月)

4枚のドアをまとったスープラ―アリストによく使われるこの表現は、確実にこのクルマの本質を見抜いている。しっかりとしたフルドアを4枚備えるセダンのアリストだが、その速さは並みのスポーツカーでは追いつけないほどのポテンシャルを秘めている。エンジンは3Lの直列6気筒のVVT-iモデル。V300に搭載されるツインターボ仕様が280馬力、S300に搭載されるNAが230馬力のスペックを持つ。
組み合わされるミッションは4ATだが、フレックスロックアップ方式を採用することによって、エンジンのパワーを見事なまでにタイヤに伝達している。サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンで前・後ともスタビライザーつき。V300、S300それぞれにバフ研磨仕上げアルミホイールやブラックインテリアを施したベルテックスエディションも用意されている。全車に安全装備として、デュアル&サイドエアバッグ、VSC(ビークルスタビリティコントロール)、ブレーキアシスト、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトを標準で装着する。

日本国外では同社が展開する高級車ブランド「レクサス」の上級モデル「GS」として販売される一方、日本では国内向けの仕様変更等のうえ、日本名「アリスト」としてトヨタブランド(トヨタオート店(現・ネッツ店)・トヨタビスタ店 → ネッツ店)で販売されていた。
2005年からは日本国内でもレクサスブランドの展開が開始され、2005年8月にはアリスト(2代目)の後継車種にあたる新型GS(3代目)を発売。取扱店もレクサス店に完全に移行され、アリストの名称は消滅した。
トヨタの高級セダン基幹車の一つであり、1980年代中盤〜2000年代初旬のトヨタの高級セダンにて複数採用されていたターボモデル(別冊ベストカー・パトカー裏バイブル)がアリストにも存在し、トップモデルにJZA80スープラに搭載された直6ツインターボエンジン「2JZ-GTE」をスープラに先駆けて搭載するなど、国産最速セダンとも呼ばれていた。 人気の反面、エンジンイモビライザーの標準装備化が遅れたため、イモビライザーが装着されていない2代目JZS16#型(前期)等は頻繁に盗難に遭う車種となった(警視庁2004年度発表では車両盗難被害車種1位とされている)。そのため中古車でもイモビライザー仕様は数少ない。また、盗難件数の多さに加え、速度違反による無謀運転での事故も相次いだため、自動車保険料は高い料率設定がなされていた。
なお、トヨタ自動車元社長である奥田碩も本車種を所有しており、1995年7月発行の「日経ビジネス」にアリストに乗っている奥田の様子が掲載されていたことがある。カスタムやチューニングのベース車両としても人気が高く、VIPカーやドリフトを行うためMTへと換装した車両も存在する。

16系はクラウンマジェスタとの姉妹車関係を絶ち、新規のプラットフォームを使うようになった。このプラットフォームはその後トヨタのFRセダンの基本仕様となった。初代から一転して社内デザインとなったが、楕円をモチーフとしたデザインは先代から引き継がれた。また、重量配分をフロント53:リア47と理想的な重量配分としている。テレビCMに採用された曲は鈴木友彦が担当。

日本国内モデルは、初代にあったV8エンジンのグレードがなくなり、ツインターボ2JZ-GTE型(280PS)の「V300」、NAの2JZ-GE型(230PS)の「S300」(いずれも直列6気筒3.0L DOHC VVT-iエンジンを搭載)のみになった。また、アメリカ専売モデルでは、初代同様にターボエンジン搭載車の投入はなく、2JZ-GE型直列6気筒エンジン搭載車「GS300」に加え、1UZ-FE型V8エンジン搭載車「GS400」(後に3UZ-FE型に変更し「GS430」を名乗る)の販売で差異を付けていた。

1998年8月 ボディカラーにブルーマイカを追加。

1999年8月に一部改良。オプション設定のEMV(エレクトロマルチビジョン)がDVD-ROMタイプにグレードアップ。さらにボディカラーでは、ホワイトパールマイカからホワイトパールクリスタルシャインへ変更された。

2000年7月にマイナーチェンジを行い、フロント・リアの意匠変更、エンジンイモビライザーを標準装備、NAのS300のATミッションが5速化されるなどの変更が行われた。

2001年8月に一部改良。パワーウィンドウに挟み込み防止機能を追加。同時にアリストの生誕10周年を記念し、専用17インチアルミホイール、専用本皮シート、専用本木目ドア&コンソールパネルなどを装備した特別仕様車「10th Anniversary Edition」を「V300/S300」にそれぞれ設定した。

2002年8月 ボディーカラーのレッドマイカを廃止。

2004年12月をもって生産終了、しばらくは在庫対応分のみの販売となったが、先述の通り2005年8月をもって販売終了となった。販売期間中の新車登録台数の累計は7万5499台。

形式名がJZS160系となっているため、10代目クラウンはS15#型だったが、1999年にフルモデルチェンジの際、11代目クラウンはS17#型となった。

2代目を最後にアリストとしての販売は終了し、14年の歴史に幕を閉じた。次期型からは日本でもレクサスGSとして2020年まで販売された。

グレード構成
V300(ベース車)
S300(ベース車)
VERTEX EDITION(内装色を黒に統一・17インチ専用メッキアルミ・トランクスポイラー)
WALNUT PACKAGE(2000年7月に追加されたラグジュアリーグレード。S300のみ)
V300/S300 10th Anniversary Edition (2001年8月から12月期間限定で販売)
VA300TOM'S (2000年11月200台限定でビスタ店で販売)
VA300TOM'S G (2002年8月から2003年3月期間限定でビスタ店で販売されたトムス仕様の特別稀少車で、生産台数が少ないアリストの最上モデル)
V300TOM'S VERSION (2002年8月から2003年3月期間限定でネッツ店で販売)
V300 TTEバージョン(紺色及び金色が選択できた限定180台の激レア特別仕様車