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アリストと2JZ-GTEに関するまとめブログ

大阪環状族_02

全盛期にはチーム同士の抗争も

環状族は大阪市にある阪神高速道路1号環状線を高速で走る競走型暴走族の集団で、昭和60年代から平成初頭にかけて全盛期を迎えましたが、現在は都市伝説的なものとなっています。全国的な違法競走型暴走族と比較して、共同危険型暴走族に属していた人が多いため、全盛期にはチーム同士の抗争もありました。違法に料金所を突破し、ナンバープレートを隠して暴走するなどが特徴です。全盛期は8環(午後8時~8時30分頃)と呼ばれる暴走時間帯と朝環(午前0時以降)と呼ばれるサーキット志向の時間帯に分かれていました。一般車が走っている高速道路で走るため、非常に危険で死亡事故も多発しました。これによりシビックの事故率が上昇し、任意自動車保険料も高騰しました。ちなみに大阪府警察は昭和60年代から環状族対策を講じているそうです。

 

シビックは環状族に大人気

シビックは環状族で人気車種であり、主な理由はスピード性能、エンジンの評判、コンパクトなボディを生かしたすり抜け、そして価格の安さ(当時)です。環状仕様の車はレーシングカーのようなチューニングと派手なカラーリングが施されています。大阪環状族の間ではシビックをベース車両として、タイプR用のB16B型エンジンやB18C型エンジンにわざわざエンジンスワップまでして、それら225馬力のVTECエンジンと1トンを切る車体重量のシビックを組合わせ、より爽快な走りを実現させたそうです。現在でも関西地方の中古車販売店で「環状仕様」にチューンされたシビックが販売されています。

改造に関しては、一部の環状族が派手な改造を好んでいましたが、大多数は性能面の改造を重視していました。特に、環状線のアミダ走行(スリヌケ)に必要なためサーキット仕様のセッティングが人気であり、「環状仕様」と呼ばれる車両が多く存在します。車体にチームステッカーを貼ることが特徴的で、チームの勢力を象徴するものとして使われました。一部ではフロントウインドウステッカー(ハチマキ)やレーシングカー風ペイント、ラッピング等でサーキットを意識した作りになっています。また、当時は抗争用の武器を車内に携帯していた人も多くいたそうです。

 

ナニワトモアレ

この漫画は、1990年代前半の大阪と泉州地区を舞台として、大阪環状線を走っていた「環状族」を描いたものである。全編が関西弁で書かれ、リアルなエピソードを含んでいますが、一部地名などは実際と異なっています。

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